今回の日本語弁論大会・東京大会で最優秀新人賞に輝いた李さんにお話をうかがってみました。
Q:今のお気持ちはいかがですか?
李:とても嬉しくて、興奮しています。この感動は何十年先までも忘れないと思います。
Q:今、この喜びを一番に伝えたい人はだれですか?なぜですか?
李:一番にお知らせしたい人は母親です。なぜかと言いますと、私が生まれてからずっと、母が労苦をいとわなく世話してくれましたから。次に感謝したいのはやさしくしてくださった会社の方々です。
Q:今回の弁論大会に参加することになったきっかけは何ですか?
李:私は子供の頃から気が弱くて、引っ込み思案な性格なのですが、この弁論大会に参加することが、そんな自分を変えるきっかけになればと挑戦してみる事にしました。
Q:参加してみてよかったと思いますか?
李:とてもよかったと思います。それは原稿を作成することが日本語の勉強になり、文章能力が高まったからです。
Q:練習はどのくらいしましたか?どのようにしましたか?
李:練習には3週間ほどかかりました。練習方法としては、まず録音されたCDを聞き、発音・イントネーション・アクセントを覚え、それから原稿を暗記し、練習します。最後は感情を入れながら更に練習しました。
Q:練習にあたって、一番難しいと思ったことはなんですか?
李:一番難しいと感じたのは、感情を入れて読むことでした。作品の題材となった当時の状況をもう一度思い出し、感じたことをストレートに表現するように練習していました。
Q:この大会に出たことが、今後の実習に何か役に立つことがあると思いますか?
李:まずは原稿の作成、スピーチの練習を通じて、日本語のより一層のレベルアップになったと思います。次に、大勢の前で話すのが苦手でしたが、今回の経験によって今後会社の朝礼などで緊張せず、思った事をちゃんと伝えることができると思います。
Q:最後に「最優秀新人賞」の賞金を何に使いたいですか?
李:今回の弁論大会で発表するにあたり、親身になって応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを込めて、お礼をしたいです。その他は貯金します。
ありがとうございました。
壇上で堂々と発表する李さん
李さん(右端)の受賞を喜ぶ同期の実習生たち
<組合担当職員からひとこと>
李さんは、早い段階から、大会への参加を表明してくれ、すぐにスピーチ内容の下書きを見せてくれました。同じ企業の先輩実習生が、昨年度出場して入賞しており、その先輩から様々な形で直接アドバイスを貰えたことによって、イメージを掴みやすかったことも、良かったと思います。
大会当日、スピーチの前は、今まで見たことがないほど緊張した表情の李さんでしたが、立派にスピーチを終え、壇上で表彰された後には、最高の笑顔を見せてくれました。
誰も見ていないところでも、努力を怠らない李さんを担当者として見てきました。そんな李さんが、受賞することができ、受入企業様と共に喜びを分かち合いたいと思います。
(組合担当職員談)